そんな疑問をお持ちの方へ。こんにちは、トミーです。
ボルダリングでは普段、2~3級をトライしています。
しかし、3級を思ったように高確率で完登することは、そんなに容易いことではないです(2級はめったに完登できませんw)。
数日にわたり5~10トライ以上を重ねてやっと登れる、というようなことは割と普通です。
ところが先日、仲間とボルダリングジムへ行ったとき、その日初めてトライした3級を、めずらしく2本連続で落とすことができました。
特に2本目は、何度か落ちそうになったにもかかわらず、ギリッギリで耐え忍び、粘りに粘った結果、課題を完登できたというような流れでした。
このときに思ったことは、「仲間とセッションをしたら保持力において本番で最大のパフォーマンスが発揮されるな」ということでした。
当記事では、この体験を深堀りしてみます。
目次
「ボルダリングでは保持力が決め手だな」と思った話
・・・つうか、「保持力」とは?
保持力とは、指先でホールドを持ち続ける力のことです。
指先の持久力ですね。
この保持力、基本的にはクライミングを続けることで鍛えられるものですが、他にもトレーニングとして、トレーニングボードを使用した指懸垂を継続することで、さらに強靭な保持力を身につけることも可能です。
(※ただし、オーバーワークをすると指の腱を故障するリスクがあります)
また長い時間壁にへばりつくような長モノ課題とか、長い距離を登るルートクライミングも、保持力強化に効果的だと思います。
保持力をフル稼動させたら、3級を連続で2本落とせた
先日ですが、最近では珍しくどっかぶりの3級を連続で2本落とせました。
パワーが強くなったからとか、バランス感覚が鋭敏になったからとか、ムーブを間違えなかったからとか、そういった理由ではありません。
保持力を発揮しまくった結果だと思っています。
普通なら落ちるだろう、みたいな身体が大きく振られた瞬間に、「絶対に落ちてたまるか!!」という強烈な念をこめつつ、指先へ全神経を集中させて、指先がホールドから絶対に離れないように耐えたわけです。
これができるためには、猛烈な気合が必要なのですが、よほどセルフコントロール可能な範囲が神経系統に行き渡っていない限りは、そう簡単にはこの保持力は引き出せないものです。
それでは、このときはなぜ自分の潜在的な保持力が引き出せたのでしょうか?
保持力をフル稼働できた究極の理由
本気トライ時、仲間や周りの声援を受けていた
トライをしていたとき、2人の仲間と、他のギャラリー(知らない人)が2人ほどいました。
4人に見られる中でのトライだったわけです。
実は僕が登る直前に、この同じ3級の課題を、仲間が気合の完登をしたのを見ていました。
こちらは応援しつつその様子をみており、先に課題を登られてしまった若干の悔しさとともに、完登ムーブを目に焼き付けていました。
そして自分が登る番になった際、完登ムーブを強く意識しつつ登っていったのですが、そのときには当然仲間が僕のトライをみながらガンバ!と声掛けしているわけです。
また、2人の知らない人からのガンバという声も聞こえていました。
僕に対するエネルギーの集中というか、そういったものを感じ取ったときに、良い意味での緊張と集中力が発揮できていたのを感じました。
その結果、足が壁から外れて足ブラになり、身体も振られて、かなり落ちそうになる瞬間があったのに、指先で猛烈に耐えつつ体勢を立て直して次のムーブにつなげることができたのです。しかも、安定した体制をつくるための余裕すらあったほどでした。
知らない人が僕の登りをみながら「おぉ・・・、指の力ハンパねぇ・・・!」と言ったのが聞こえてきました。
そのとき僕自身も「確かに我ながらハンパねぇ(汗)」と思いました。笑
そしてそのまま課題を完登できてしまったのです。
仲間とのセッションは、成果を出すのに高い効果アリ
以上のように、仲間と一緒に登ることは、彼らの応援の声を受けることなどによって普段の自分では出せないような力が出せることがあり、その結果、成果につながったのだなぁと実感したのでした。
もしひとりでこの課題にトライしていたら、近くにいた知らない人もたぶん僕の登りをみて声援を送っていた可能性は低く、また自分でもあの異常な保持力を発揮することはできなかったかもしれないと思いました。
あの保持力は、仲間とのセッションで気持ちが高まっていたからこそ出せたのではないかと思っています。
そういう類の力でした。
さいごに
ボルダリングは、一人でも完結できるスポーツ。
自分との戦いであり、自己と向き合うことにこそ醍醐味が感じられるスポーツです。
勿論それが素晴らしいところではあるのですが、
今回は以下のような点において、改めて発見・実感したことが収穫でした。
・仲間たちと一緒にセッションをしたことにより、楽しさが倍増したこと
・仲間たちと同じ課題に取り組んだことで、一人では出し切れなかった潜在的な力(保持力)を発揮できたこと
長年ボルダリングを続けていても、まだまだ発見と感動はあるものですね。
それではみなさん、素敵なボルダリングライフを^^