こんにちは、トミーです。
フリークライミング歴は10年以上、ジムや外岩など、いろいろ登ってきました。
さて、今回はフリークライミングで登る岩の高さがどれくらいなのか?という疑問に対して回答してゆきます。
ざっくり言うと、登る高さは「10m~25m」くらいです。
ルートによりばらつきがありますが、具体的な長さの決まりとかはないですね。
以下、深堀りしてみたいと思います。
目次
フリークライミングって、高さどれくらいの岩を登るの?
およそ「10m~25m」くらいです。
なお、人工壁(クライミングジム)と外岩で、その高さ・距離は異なっていたります。
人工壁(クライミングジム)では、11m~15mくらいです
クライミングジムの規模によってまちまちですが、高さが低い人工壁だと11m、高くても15mくらいかなと思います。
ボルダリングジムだと、高さ3~4mくらいなので、2倍以上の高さになりますね。
ちなみにここで言う「フリークライミング」とは、ロープ(命綱)をつけて登る「リードクライミング」の意味になります。
フリーとは、登るための前進手段に手と足だけを使うということを意味し、その対義語に「エイドクライミング」があります。
エイドとは、登るための前進手段に登攀器具(アブミ・アッセンダー・ハーケン等)を積極使用することを言います。
ちょっと話が逸れてしまいました、すいません・・・。
そして、クライミングジムでは、エイドクライミングのような登り方はしません。
余計な道具を使わず、手と足だけで登り切るフリークライミングの練習場として存在しています。
外岩では、10m~25mくらいです
外岩のフリークライミングルートは、クライミングジムの人工壁と比べると長さにバラつきがあり、10m~25mくらいの範囲が多いです。
自然の外岩を登るルートも、一般的には「誰かが開拓してボルトなどを埋め込んである、スタート地点とゴール地点が決められている道筋」になっており、これらルートには名前もつけられており、岩場を訪れるクライマーはトポと呼ばれるルート図を頼りに、外岩クライミングに挑戦します。
10mにしろ、25mにしろ、登ってみるとわかるのですが、人間が連続して登るのにちょうど良い距離感になっています。
10mのルートだと、それ以上の長さにしない理由がありますし、25mのルートにはその長さが必要だった理由があったりします。
この感覚は、実際に登ってみないとわからないかもしれません。
外岩だと、25m以上あるんじゃないの?頂上には登るの?
25m以上あることも多いです。そして、頂上には登らないことが多いです。
25m以上ある場合、マルチピッチクライミングになることが多い
25m以上の距離だと、マルチピッチクライミングになることが多いです。
マルチピッチクライミングとは、1回で登る距離を途中の支点で区切り、ルートのパートを複数回に分けて登りつづけることを言います。
クライミングロープ(ザイル)は、50mか60mのものを使用します。通常は降りてくる距離を計算に入れて、1回につき最大25~30mの距離を登ります。それ以上の距離を登る場合には、通常マルチピッチクライミングのシステムを採用するのです。
このあたりの詳細は、ここでは省略しますが、高さ25m以上の岩を登るときはマルチピッチクライミングになるのです。
マルチピッチクライミングだと、数ピッチ~数十ピッチと登ることがあります。
日本の岩壁だと、3ピッチ~20ピッチくらいの範囲が多いです。ものすごくざっくりとした計算で、例えば1ピッチが25mとすると、マルチピッチクライミングで登る岩の高さは、以下の感じです。
短いマルチピッチ 25m×3ピッチ=合計75m
長いマルチピッチ 25m×20ピッチ=合計500m
かなりバラつきがありますよね。
そして、75mだと距離が短いから易しいとは限りませんし、500mだと距離が長いから難しいとも限りません。
ルートの難易度には、ピッチ毎の内容とか、自然環境・標高・立地・気象・岩質など諸条件が複雑に絡み合っており、距離や岩の高さだけで決まるものではないのです。
このへんは中々理解するのが難しいかもしれません。
頂上には登らない場合が多い
フリークライミングも、登る以上は頂上目指すのかな?と思いがちですが、実は頂上に立つことはほとんどありません。
クライミングにおけるゴール地点は、得てして岩壁の途中にあることが多いのです。
クライミングジムでも、ゴール地点では頂上に立つことはありませんし、立てる場所もありません。外岩も同様で、ゴールとされるポイントは壁の中間地点がほとんどです。
しかし中には岩塔の頂上に立てるルートもあって、そういったルートは登り切った際の充実感はすばらしいものがありますね。
ですがそれでも、無名の岩の頂上だったりして、いわゆる日本百名山の著名な山の頂上にきれいに到達するみたいなルートはまず無いのです。
山登りや山歩きをしている人の観点からだと、クライミングの世界はこの意味で違和感があるかもしれませんね。
余談:登山とは別ジャンルである
フリークライミングと登山のフィールドが同じだと思われたり、ごっちゃになっていると思っている人もいるかもしれません。
しかし、山登りや山歩きをする人と、フリークライミングをする人は、その活動フィールドにおいてわりと明確に別れていたりします。
フリークライミングする人 ⇒ 比較的低山の固定エリア(秩父、奥多摩、瑞牆山、幕山公園、城ヶ崎など)
その昔、山歩きしかしていなかった頃、クライマーという人種を山で見かけたことがほとんどなかったのですが、山歩きをする人が行くエリアには、クライマーは居なかったわけです。
幕山公園は、普通に神奈川県の公園ですし、城ヶ崎は伊豆半島の海岸線の岸壁ですからね。
フリークライミングをする人は、山歩きをする人が行く山の近くでは登っていないことが多いです。両者が交わる可能性があるのは、瑞牆山くらいかもしれませんね。
まとめ
というわけで、今回は話が脱線しがちでしたが・・・
フリークライミングで登る岩の高さは、10m~25mくらいが一般的です。
もっと高さがあると思われたでしょうか?
それとも、そんなに高いの?と思われたでしょうか。
もし興味があったら、是非あなたもフリークライミングに挑戦してみてくださいね!
今回は以上になります^^