絶大な達成感を味わえるスポーツは、やはりクライミングです【やみつきになるほど充実する】

 

こんにちは、トミーです。

クライミング歴は10年以上になります。

 

さて、先日に外岩へ行ってきたのですが、
久々に自分が設定した目標のルートを完登することができました。

そのときに自分自身あらためて感じたことが、凄まじく奥深い内容だったので、ここに共有してみたいと思います。

 

結論、クライミングは誰もが絶大な達成感(成功体験)を得られて、
人生の幸福度が上がるよという話です。

なお、今回話すクライミングは、ボルダリングではなく、いわゆるフリークライミング(ルートクライミング)のお話になります。

 

それでは、いきます。




絶大な達成感を味わえるスポーツは、やっぱり「クライミング」です

クライミングでは、絶大な達成感を味わえます。
もちろん、スポーツが苦手な人でも、誰もがこの達成感を味わえます。

「登りたいルートを見定め、完登する」という目標を設定する

岩場に行く前や、岩場に着くと、自分が登りたいルートを決めて、完登する(1回も落ちずに登り切る)という目標を設定します。

おそらく、ほとんどの人が、自然とそうするだろうと思いますが、ここには意識しておくポイントがあります。

それは、下記のとおり。

  1. 自分が頑張って登れるか登れないかのギリギリの難易度のルート
  2. かつ、魅力的なラインで、面白そうなルート

上記で①は必須条件。②もできればセットにするほうが充実度が増します。

 

逆に、漫然と簡単なルートを登ったり、そもそもトップロープしかしなかったり、というように、楽なほうに流される登り方は、もちろん個々人の価値観やそのときの気分などもあるので否定はしませんが、あまりおすすめしません。

なぜなら、それをしてしまうと達成感が得られないばかりか、そういった精神性のあり方が癖になってしまい、クライミングにおいて成長してゆけないからです。

 

実際に挑戦し、そして失敗する

「登りたいルートを見定め、完登する」という目標を設定したら、いよいよそのルートにトライをします。

そのとき、最初の1本目のトライの際は、猛烈に緊張します

 

取り付きから岩を眺めてオブザベーション(ルートのホールドやラインを見極めること)をしたりして、できるだけ登り方の戦略を頭の中で組み立てますが、それでも詳細まではなかなかイメージできません。

イメージできないし、難しいことがわかっているので、心理的に不安になります。

  • あそこのムーブがどうやるのかわからない、想像できない
  • 難しそうだし、落ちたら怖い。怖すぎる。
  • 変な落ち方して怪我したらどうしよう。救助とかちゃんと呼べるのか。
  • もし大怪我とかして明日出社できなかったら、会社に大迷惑が・・・

こんなことを考えてしまったりします。

 

それでも覚悟を決めて離陸するしかありません。
ビレイヤーや仲間がいる手前、逃げたくても逃げられない。

このときのプレッシャーを受けている感情をじっくり味わいます。
何度味わっても、なんとも耐え難いものがありますね笑

 

そして、登り始めたら、案の定核心とかでテンションが入ったりします。
そこでホールドやムーブがわからなくて苦しみます。

それでも真剣に目の前の壁を見ているうちに、なんとなーく筋道がみえてきたりします。
みえてこない場合もありますが、どうにかこうにかテンションを何度もかけながらトップアウトするまで頑張ります。

 

時間がかかるのでしんどいですし、ビレイヤーにも長時間のビレイを強いることになります。
(長時間のビレイを嫌がる人は、経験上強いクライマーほどあまりいませんが、そこの申し合わせは予め必要です)

※人気ルートで順番待ちが発生するような場合は、長時間のトライはあまりおすすめできません。
その場合は、別の空いているルートに変更するのが吉です。

 

最初に設定した「自分が頑張って登れるか登れないかのギリギリの難易度のルート」であれば、
たぶんトップアウトできないということはあまりないと思います。

もしどうしてもできなければ、それは設定ルートを見誤ったということになります。

 

改善策(ムーブの解決法)を考える

一通りルートを登り終えたら、ルート全体を通して、以下のことが把握できるようになります。

  • 使うホールドの具体的な位置や形状
  • ルート全体の難易度分布、核心の位置
  • ムーブの手順

これらが具体的にわかるようになると、2回目からのトライではぐっと登り易くなります。
ルート全体でどのような登り方をすればいいかがイメージできるようになるからですね。

 

以降は、「核心のムーブの強度」がポイントになってきます。

悪いバランスを強いられ、力を使った動きや保持を発揮するわけなので、
イメージトレーニングを繰り返しつつも、実際にやってみることでしか解決しないので。

 

難易度設定がうまくいっている場合は、「核心のムーブの強度」が「今の自分にとってギリギリこなせる難易度」だったりするので、自分の実力の把握はしっかりと。

 

解決策を見出し、再度トライする

ムーブや手順のイメージができたら、休憩後に再度トライします。

イメージができなくても、トライするしかないですけどね。笑
そのトライで、次はイメージがさらに鮮明になるはずです。

 

なお、休憩時間(インターバル)は、人にもよりますが、概ね40分~1時間程度が理想。
1時間以上休んでも、大して回復はしません。要するに1時間も1時間半も、回復具合は変わらないということです。

周りをみていると、モチベーションが高いクライマーは、1時間も休んでいない感じですね。
30分ごとにガツガツ登っている人もわりといたりします。

 

とはいえ、その日の体調とかもあるわけなので、自分の身体と相談しつつ、無理のない範囲でトライするのが吉です。

 

本番に向けて精神統一し、覚悟を決めて渾身のトライをする

2トライ目以降、いや全てのトライにいえることですが、登る直前の精神状態は成果を左右します。

 

プレッシャーから逃げたいあまり、「いや~ホールドがヌメってそう・・・」「次もなんかできる気がしない・・・」「まぁまぁ、また落ちると思うんで・・・」とか、ついつい言いがちです。少なくとも僕はそうです。

しかしそれだと、その自分が発したネガテイブな言霊に自分がお見舞いされてしまい、完登の確率が大きく下がってしまいます

身体の芯が抜けて、力がでなくなっちゃうんですよね。

 

そうではなく、

「なにがなんでもこのトライで完登する!」と気合を入れつつ、
呼吸を意識し、精神と肉体を統一し、心を無にする

こういった感じを意識しつつ、「落ちたらどうしよう」とかを考えず、静かに覚悟を決めて離陸すると、完登できる確率が高まります。

仮に完登できなくても、途中で落ちても、もちろん悔しいですが、結果は自分で納得できると思いますので。

 

先日の僕は、3トライ目でルートを完登しましたが、実際に上記のように思いました。

3トライ目では、精神統一し、覚悟を決めての渾身のトライでした。

核心部分はバランスが悪かったのですが、「絶対に落ちるか!」という強い気持ちで次のホールドを取りに行きました。

そのときに思わず「あー!!」と吼えてしまいましたが、声を出すと身体が動いて、ここぞの気合の一手が取れる確率も高まります

精神と肉体の統一を図ろうとしなければ、おそらく3トライ目でも失敗していたと思います。
「絶対落とす!」という気概が大切です。

目標を達成させるのは、結局人間の意志だと思いました。

 

人生成功へのエッセンスが濃縮した1日が味わえる

外岩の目標ルートを完登して思ったことは、クライミングでは人生成功へのエッセンスが濃縮した1日が味わえるな、ということです。

これって、仕事やスポーツとかでも他の分野だと1日ではなかなか味わえないかなと思ってます。

目標ルートの完登を達成したときの充実感は、もの凄い

完登できた瞬間に湧き上がる、あのなんとも言えないじわじわとした喜び。
自然と笑顔になり、雄叫びを上げてしまうゾクゾク感。。

「おおおお・・・!やった!!なんだこの感じわ!笑」っていう。

言葉にするとどうしても陳腐になってしまいますが・・・これ伝わりますかね??

ものすごく清々しくて嬉しくて、気持ちいいんですよね。

 

昇天するほど強烈な喜びと、重厚で深い安堵感が入り混じったような感覚とでもいうか。

この感覚を、その日はたった一日の頑張りで味わえたのです。

 

正直、しばらくこの感覚を忘れてしまっていたのですが、この感覚があるからこそ、また外岩に行きたくなる。そうして、どんどんと成長してゆけるし、クライミングがもっと楽しくなる。

まさに正のスパイラルですよね。

人生のほかの物事にも通ずる本質がそこにはある

下記をご覧ください。

  • 適切な目標を設定
  • 仮説を立て分析
  • トライ&エラー
  • 失敗の原因探しと改善
  • 精神と肉体の統一
  • 覚悟を決めて挑戦する
  • 成果を掴み取る喜び

これが外岩クライミングにおいて1日で体験する要素ですが、これって人生のほかの物事にも通ずる本質が凝縮されていると思いませんか?

特に仕事やビジネスにおいて、共通している点が多々あるように思います。

内容や質に差はあれど、その精神性というか本質的な部分は全く同じであるように思います。

 

恋愛とかでもまさにそうですよね。

  • 適切な目標を設定(=好きな子と付き合いたい
  • 仮説を立て分析(=好きな子の好みをリサーチ
  • トライ&エラー(=アプローチを試みる
  • 失敗の原因探しと改善(=好きな子に振り向いてもらう作戦を練る
  • 精神と肉体の統一(=告白への準備
  • 覚悟を決めて挑戦する(=告白を実行する
  • 成果を掴み取る喜び(=告白が成功し、付き合う

このように考えると、クライミングを通して体験していることは、すべての分野において応用が効きます。
一見マニアックなスポーツですが、自己成長の面では汎用性が高いと思います。

 

・・・とまあ、ここまで書いてみたものの実際にクライミングをやっているときはこんなことまでは考えず、ただ夢中になって楽しんでいるだけですけどね。

とはいえ、やはりこれが本質です。

自己肯定感が上がり、幸福な人生に繋がってゆく

こうした体験を通じて感じていることは、自己肯定感が上がり、幸福な人生に繋がってゆくということです。

自分にもやれるんだ!という成功体験は、大きな自信に繋がります。
クライミングが自己のアイデンティティとなり、クライミングを通じて人との繋がりの輪が大きくなり、さらにクライミング経験を積み重ねることでクライミングが上達し続け、、

気づいたら夢中になっていて、幸福な人生になっているのです。

 

クライミングで得る体験はまぎれもなく人生の大きな財産です。

また、こうした体験で得たものは、クライミング以外のシーンでも活きてくると思います。

 

実際に、このブログ記事のネタにもなっていますし、それがお金に変わったりもしているわけです。

 

なので、結局何が言いたいかというと、
「人生が退屈で生き甲斐がないと悩んでいる人は、クライミングをやってみるのもアリ」ということです。

最初はボルダリングを体験してみることが入口かなと思います。

下記の記事もよければ併せてどうぞ。