ボルダリングは身体が硬い人には厳しい?

ボルダリングは身体が硬い人には厳しい?
ボルダリングは手足を激しく動かすわけだから、どうみても身体柔らかいほうがいいよね。自分は身体めっちゃ硬いからボルダリングは多分無理そう・・・。
あんなに足とか上げたら攣りそうだし、怪我しそうだし。身体を柔らかくしてからボルダリングをはじめるほうがきっといいよね・・・

 

そんな疑問をお持ちの方へ。こんにちは、トミーです。

ボルダリング歴10年以上、現在は2~3級くらいを登れるレベルです。

結論を先に申し上げますと、「身体硬くても登れます」。ご安心ください。

ただし身体が硬いことによってボルダリングにおいてデメリットがあることも確かです。

以下、当記事にて深堀りをしてゆきます。



ボルダリングは身体が硬い人には厳しい?

ボルダリングは身体が硬い人には厳しい?

身体の硬さはパフォーマンスにあんまり関係がない件

正直、身体の硬さはパフォーマンスにあまり関係ありません。

なぜかというと、ボルダリングのムーブでよく使う動きは下記のとおりだからです。

  • ハイステップ ⇒ ひざを大きく曲げる動き ⇒ 屈伸ができたらOKな範囲
  • ドロップニー ⇒ 内股でひざを大きく曲げる動き ⇒ 屈伸ができたらOKな範囲
  • ヒールフック ⇒ 踵をホールドに押し当てる ⇒ 身体のやわらかさ関係ない
  • スメア ⇒ 足の裏を面で押し付ける ⇒ アキレス腱を伸ばすくらいでOKな範囲

どうでしょう?

身体が硬くてもこの程度ならできますよね?

 

上記は主に下半身の動きですが、それでは上半身はどうでしょう?

考えてみたらすぐわかりますが、ほとんど動かしていないに等しいですよね。

腕を上に伸ばしたりひきつけたりする程度で、肩や腕をぶんぶんと激しく振り回したり、腰とかを大きくねじり倒したりといった動きは皆無だと思います。

 

「身体が硬い人」ができないことは、たとえば以下の動きとか体勢です。

  • 体前屈したとき、手の指先が地面につかない
  • 開脚したとき、股関節が硬くて45度以上に開かない
  • 開脚前屈しようとしても、身体を思いっきり前に倒せない

 

ボルダリングのムーブで、こういう体制になることはありえませんよね。

なので、「身体が硬い=ボルダリングができない」ということにはなりません。
身体が硬い人は、どうかご安心ください。

【事例】ちなみに僕は、身体がめちゃ硬いです

子供のときから僕は、身体めっっっちゃ硬いです(涙)

それこそ、現在進行形で下記のレベルには余裕で硬いです。

  • 体前屈したとき、手の指先が地面につかない
  • 開脚したとき、股関節が硬くて45度以上に開かない
  • 開脚前屈しようとしても、身体を思いっきり前に倒せない

 

しかし、ボルダリングでは現在3級を登ることに支障は全くありません。

ただ、他人からみると、登っているときの僕はかなり身体がぐにゃんぐにゃんに柔らかいように見えるそうです。

全くもってそんなことはないんですけれどねww

ボルダリングは身体が柔らかいほうが有利

ボルダリングは身体が柔らかいほうが有利

身体が柔らかいに越したことはない話

以上は「身体が硬いこと」と「ボルダリングができないこと」に相関性がない話をしてきましたが、それでは身体が硬いままで良いかというと、それはまた別の話です。

身体が硬いよりも、柔らかいほうがそりゃあいいに決まっていますよね。笑

身体が柔らかいと以下のようなメリットがあります。

  • 怪我をしにくくなる
  • ムーブを起こしやすくなる
  • リーチが伸びて遠いホールドに届くようになる

 

順番に説明してゆきます。

 

怪我をしにくくなる

身体が柔らかいこと=関節の稼動域が広いことを意味します。

つまり、例えば不意に落下してマットに着地する際、足首や股関節が柔軟に曲がるわけなので、衝撃が吸収されてダメージを受けにくく、怪我をしにくい状態が作れます。

ムーブを起こしやすくなる

股関節や肩甲骨周りが柔らかいと、ムーブの繰り出しがスムーズになります。また、特にデリケートなバランスを強いられる場面(細かいホールドやスタンスに立ちこみつつ、スタティックに次の一手を出すようなとき)において、無理なく的確にムーブを起こせます。

リーチが伸びて遠いホールドに届くようになる

特に肩甲骨の稼動域が広がると、リーチは伸びて遠いホールドに届きやすくなります。リーチが伸びると、ボルダリングにおいてのベースの力が高まるわけなので、あらゆる点において有利になりますね。

登る前にはストレッチが大切

ボルダリングでは、身体が柔らかいと上記のようなメリットがありますので、身体を柔らかくする努力は大切かと思います。

しかし身体はすぐには柔らかくはなりませんし、いま身体が硬いなら、せめて登る前にストレッチくらいはしておいたほうが圧倒的によいです。まぁ当たり前の話ですね。

登る前にストレッチを行うだけでも、その日の身体のパフォーマンスは変わってきますし、何よりも怪我の予防に効果的です。

・・・といっても特別なストレッチは必要なく、ごく基本的なストレッチでいいと思います。

体前屈・開脚・アキレス腱を伸ばす・手首足首を廻す・前腕を伸ばす、といったようなものですね。

「身体を柔らかくしてからボルダリングを始めるという思考」は無駄です

「身体を柔らかくしてからボルダリングを始めるという思考」は無駄です

「ボルダリングはなんだか身体や手足の動きも激しいし、身体が硬いとボルダリングなんてできる気がしないから、まずは身体を柔らかくしてからだな」とお考えの場合、 それは間違っています。

身体が硬くても、ボルダリングすることにおいてはまったく問題はありませんので、まずはボルダリングをはじめてしまいましょう。

そこから身体を柔らかくしたいと思ったならば柔らかくすればOKです。そして身体が硬いのが気になるなら、登る直前に軽くストレッチをする程度で十分です。

身体を柔らかくしてからボルダリングを始めようと考えてしまうと、まず身体を柔らかくすることを実現しなくてはならなくなるので、そうすると身体を柔らかくするためには毎日ストレッチを継続しても効果が出るまで少なくとも1~2ヶ月はかかりますし、その前にストレッチを挫折する可能性が高いですよね。そうするとボルダリングに対するハードルが無駄に高くなってしまいます。

ボルダリングに挑戦する前に諦めてしまうことに繋がってしまう。それはあまりにもったいないことだと思います。

身体が硬くても、ボルダリングに興味があれば、まずはジムに行ってみて、ボルダリングを体験してみることですね。

 

ということで、「身体が硬いからボルダリングどうしよう・・・」と躊躇しているなら、

心配は完全に無用なので、何も考えずにボルダリングジムでまずはボルダリングを体験してみましょう^^

 

【初心者向け】おすすめのボルダリングジム3選【東京で体験】