こんにちは、トミーです。
身長が低いからホールドに届かなくて登れない。逆に高身長だとリーチがあるから有利だしズルい。
クライミングをしていると、そういった言葉をよく耳にします。
- 身長が低いのは、クライミングに不利
- 身長が高いと、クライミングで有利
果たして、本当にそうでしょうか?
結論を先に言ってしまうと、「クライミングに身長はぶっちゃけ関係ない」です。
それでは、どうしてそう言えるのでしょうか?
以下、解説してゆきます。
目次
クライミングで、身長低いと不利?
身長が低いことは一概に不利とは言えない
身長が低いことは、一概に不利とは言えないです。その理由を以下にあげてゆきます。
【事実1】身長が低いけど、登れるクライマーはたくさんいる
僕の直接の知人を見渡しても、身長が決して高くないのに登れるクライマーがたくさんおります。
彼ら彼女らは、ボルダリングなら1~2級、ルートなら5.12以上を現実に登っています。
そして彼らの中には、身長が155cm以下の人も複数人います。
身長155cm以下だと、成人している日本人の中でも結構低いほうかと思います(失礼!)。
しかし、登っているのを見ていると、身長を問題にしている様子はなく、他の人たちと同じようにクライミングを楽しんでいるように見えます。
【事実2】強い女子クライマーがたくさんいる【女子は身長160cm台以下】
例えば、成人男性が「身長が低いから登れない」と言ってしまうと、それはすなわち「身長が160cm前後の女性は全員登れない」ということになってしまいます。
しかし、実際は違いますよね?女子クライマーでも、男勝りに登れるツヨツヨクライマーはたくさんおられますよね?
彼女たちも、普通にクライミングを楽しんでいるわけですし、なかには1級や初段などを悠々と登ってしまう人もいるわけです。
たしかに男性と比べて女性は身長が低いですが、それじゃあ強い女性クライマーは全員身長は高いほうなのか?というと、やはりそういうわけではありません。
前述したように、僕の知人の強い女子クライマーは身長155cm以下でしたし、下記に記す世界最強女子クライマーの白石阿島さんは、小学生時に世界的に高難度の課題を完登しています。
【事実3】世界最強女子クライマーの白石阿島さんは、小学生のときに5.14を登っていた
クライミングに詳しい人ならば、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、白石阿島さんという現在17歳の若い女子クライマーがいます。彼女は11歳のときに、5.14aをフラッシュ(=ルート目視後の最初のトライで完登)しています。ボルダリングだと、同じ11歳のときにV13(4段+)を完登しています。
ちなみに彼女の現在の身長は154cmです。
まぁさすがに彼女は別格かとは思いますが・・・笑
でもこの事実があるわけなので、たぶん身長が低いとかは関係がないですよね。
逆に高身長なら有利なのか?
逆に高身長ならば有利なのでしょうか?
たしかに、高身長の人が登っているのをみていると、たまに「おお、あのホールドに届いてしまうんや・・・」みたいなシーンをみかけることがあります。
こういうシーンに出くわすと、「やっぱり身長高いと有利よね~」と思うときは確かにあります。
でも、どの課題でもそうなのかというと、やっぱりそんなことはありません。
ほとんどの課題では、身長には影響がない距離にホールドが散りばめられていることがわかります。
そして外岩だと、ジム課題のようにホールドの限定がありませんので、岩の表面に無数にある皺とか突起とか細かいホールドを使用してもいいわけですから、尚更身長やリーチは関係ありません。
クライミングで、身長はあまり関係がない件
身長が低いことを登れない言い訳にできない理由
これまでにも述べてきましたが、身長が低いことは登れないことの言い訳にはできないです。
その理由は、以下のとおり。
- 身長が低いけど、登れるクライマーは現実にたくさん存在している
- 「身長が低いから登れない=女子は全員登れない」とはならないから
- 身長150cmくらいでも、4段+を登る女子クライマーがいる
- ほとんどの課題は、実は身長に影響しない範囲でホールドが散りばめられている
上記の事実があるわけなので、身長が低いことは登れない理由にはならないですね。
ちなみに、ちょっとだけ僕の話をすると、先日ボルダリングジムで僕より身長が7cmほど高い仲間と登っていたときのこと。
とある4級の課題で、スタートホールドから2手目を取るのが結構遠い課題がありました。
身長が僕より7cmほど高い仲間は「2手目が遠い!」といって取ることができずに嘆いていましたが、僕がトライしてみると、確かに遠いけど2手目を取ることができました。
この例から考えてみても、身長は関係がないことがわかりますよね。
登れないなら、登れるように頑張ることが大切という話
そもそも論になってしまいますが・・・、
「登れない理由を身長が低いことにして諦めてしまう」という思考パターンが、成長を阻害しているのだと思いました。
他の何事にも当てはまるのかと思いますが、、
できない理由に思考をフォーカスしてしまう癖は、他にもできない理由をたくさんみつける癖につながります。
いわゆるネガディブ思考ですよね。
ネガティブシンキングになることは多かれ少なかれ誰にでもあることなので、
それが悪いこととは言いませんが、、それだと事実としてクライミング能力は成長してゆかないです。
「自分は身長が低いから不利。だから登れないんだ・・・」
と、できない理由を考えるよりも、
「あの課題が登れなかった。じゃあどうすれば登れるのだろう?」
と、できるようになるために試行錯誤をすること。
できるための解決策を考えるほうが、当たり前ですがクライミング能力は伸びますよね。
身長が決して高くないけれども、いまツヨツヨのクライマーになっている男女は、たぶんこの思考の繰り返しによって、今の登れる状態にまで成長してきたのだと思いますよ。
身長が低くても、あきらめる必要はありません
結論はすでに上記に申し上げましたが、身長が低くてもクライミングの成長を諦める必要はありません。
繰り返しになりますが、なぜならそれは、以下のとおり。
- 身長が低いけど、登れるクライマーは現実にたくさん存在している
- 「身長が低いから登れない=女子は全員登れない」とはならないから
- 身長150cmくらいでも、4段+を登る女子クライマーがいる
- ほとんどの課題は、実は身長に影響しない範囲でホールドが散りばめられている
そして、身長が低くても登れるようになる人と登れるようにならない人の違いとしては、以下のとおり。
「あの課題が登れなかった。じゃあどうすれば登れるのだろう?」と、できるための解決策を考える
「登れない理由を身長が低いことにして諦めてしまう」という思考パターンが、成長を阻害している
というわけで、身長についてはあまり深く気にせずに、純粋にクライミングを楽しみましょう!というお話でございました。
それでは、みなさま素敵なクライミングライフを^^
自分はチビなので、ホールドが届かなくて落ちるとかザラにあるし・・・。はっきり言って不公平だわ。
身長が低いから、自分はクライミングには向いていないんだろうな・・・。