こんにちは、トミーです。
フリークライミング歴は10年以上になります。
さて、フリークライミングに必要な装備ということで、以下解説してみたいと思います。
最低限に必要なもの、それは5つあります。
目次
フリークライミングに最低限必要なもの(道具)は、まず5つある
以下の5つです。
①クライミングシューズ
クライミングシューズは、一番最初に必要なものですね。
クライミングシューズとは?そして、なぜ必要なのか?
クライミングシューズというのは、細かいスタンスに爪先で乗る感覚を正確に伝達するために、爪先は靴の中でぴったりと固定される必要があります。爪先を固定させるためには、足全体がぴったりと靴にフィットしておくことが必要となり、結果として履いた際の感覚は「窮屈」にならざるを得ません。
そして、そのように設計されています。
あまりに独特な感覚なので、全くクライミングシューズを履いたことがない人は、普通の靴と同じように考えていると面食らってしまいます。
そして、さらには底がアーチ状に湾曲していて鉤爪のようないびつな形状をしているものや、内側にねじれた形状をしているものもあり、「こんなん履けるの?!」と面食らってしまうでしょう。
フリークライミングでは、ソールがフラットなものがオススメ
特にフリークライミングでは、ボルダリングのようにヒールフックを多用したりといったトリッキーなムーブはそれほど出てきませんので、ソールがフラットな、エントリー向けシューズのほうが登りやすかったりします。
代表的なものを以下にご紹介します。
②チョークバッグ&チョーク
チョークバッグはチョークを入れておく携帯用の小型バッグ。チョークは、大きく分けて2種類(粉末タイプと液体タイプ)があります。
手汗にまみれやすい指につけて、岩やホールドを掴むときに滑り止めとして効果を発揮したり、指皮の保護に役立ちます。「チョークは必要ない!」といってつけない人も稀にはいますが、やはりチョークはあったほうがフリークライミングでは快適です。
チョークを手につける感覚が、慣れないうちは苦手だったり拒絶反応を示す人もいるかもしれません。最初の頃の僕がそうでした。しかし、すぐに慣れます。そしてチョークなしでは考えられなくなります。
それじゃあ、何がおすすめか?という話ですが、ぶっちゃけ好きなものでかまいません。
何を選んでいいかわからない人は、とりあえず下記のものを購入しましょう。
(※チョークバッグと粉チョークはセットで。液体チョークは余裕があればで大丈夫です)
チョークバッグ・・・Y&Y CHALKSTOPPER チョークストッパー
粉チョーク・・・Rock Technologies RT008 チョークボール2個パック各35g
液体チョーク・・・BOULDER X(ボルダーX)LAL Law alcohol 3.38oz(100ml)
③ハーネス
ハーネスとは、命綱であるクライミングロープと自分の身体を繋いでおくための安全帯です。
もし自分の身体が岩や壁から離れ、落ちたりしても、ハーネスを身につけてロープを繋いでいたら、地面に激突して大怪我したり死亡したりするリスクを回避できます。
命を預ける道具であるハーネスにも、多くの種類があります。
比較的安価で、それでいて使用感に優れ、耐久性も安心なものは、下記の商品になります。
また、ちょっと余談になってしまいますが、、
フリークライミングだけでなく、冬期アルパインクライミングでの使用を想定している場合は、レッグループにもサイズ調整機構(ベルトバックル)がついているものが便利ですね。
何故かと言うと、冬場はジャケットやオーバーパンツを履いていてウエア類が厚着になり、その上からハーネスを脱着したりするので、夏場にフリークライミングをするときよりもサイズを大きくしないといけなくなるからです。
冬期アルパインクライミングをする人でも、冬にしかハーネスを履かない人は多分いません。冬の練習として、夏にもクライミングはするはずですからね。そしたら、サイズ調整ができるハーネスがどうしても必要になります。
④ATC
クライミングロープに制動摩擦を生み出し、落下するクライマーを楽に止めるためのシステムを生み出す重要なビレイ(確保)器具です。とはいえ、その形状はいたってシンプルで、よくこれで人間の落下が簡単に止まるよな・・・と感動します。
おすすめは、上部に穴があいている以下のものになります。
なぜ上部に穴があいているものがおすすめかというと、マルチピッチでのセカンドビレイに使用するからです。とはいえ、最初は何のことかわからないと思うので、どうしてもお金がないという方は、上部に穴がないものでも大丈夫です。フリークライミングをするだけなら、上部の穴は基本的に使いませんので。
⑤HMS型環付カラビナ
HMS型環付カラビナという、大型の洋ナシ型をしたカラビナです。ATCとセットで必要となるもので、ハーネスのビレイループに接続します。
選び方のポイントとしては、ビレイループに固定するための回転防止柵が付いているものがおすすめです。回転防止柵がないものだと、ビレイ中にカラビナが簡単に回転してしまい、最初のうちは非常に扱いにくさを感じてしまう為。
ちなみに、下記のものが使いやすいかと思います。
【朗報】・・・とはいえ、最初はすべてジムでレンタルできます
こう思ってしまう人もいるでしょう。
ご安心を。
実は、これらはすべてジムでレンタルが可能です。
もちろん、レンタル料金はかかってしまいますが、おのおの200~300円程度で借りられます。
なので、最初はジムでレンタルして体験をしてみて、それで「お、やはりフリークライミングは楽しいな。続けたいわ。」と思えたなら、それから装備をそろえたらOKです。
クライミングロープとクイックドローを買ったら、モチベーション激上がりします
そんなふうに思えてきたなら、そろそろマイロープを買うタイミングですね。笑
クライミングロープを買ったとき、ついに自分もクライマーの仲間入りかぁ・・・と恍惚の表情を浮かべつつ、妙に嬉しい気分になるものです。お安い買い物ではありませんが、クライミングロープをゲットしたら、もぉ嬉しくてすぐにでも登りたくてたまらなくなること請け合いです。
おすすめのクライミングロープは、まぁこれもぶっちゃけ好みで選んでもかまわないのですが、とはいえ、太さ(径)は10.0mm・長さは50mが最もバランスがよく扱いやすいでしょう。
なお、フリークライミングで使用するクライミングロープは、シングルロープと呼ばれるものです。
ちなみにですが、最近のシングルロープの傾向としては、径が細く軽くなってきています。以前では補助ロープとしてしか考えられなかった「8mm台」のシングルロープも登場してきています。
しかし、あまり細すぎても、大人の手(特に男性)では扱いづらい面もあり、またATCとの相性の面においても、滑りすぎたりして制動が効き辛くなったりするので、細ければいいというものでもないと思います。
フリークライミングをするにあたり、初めてクライミングロープを買う場合は、10.0mm径をおすすめします。
【2021.06.03 補足訂正】
10.0mm径でも良いですが、ATC等ビレイディバイスの細径ロープ対応が広まりつつある昨今では「9.6mm」が使いやすくなってきていますね。また、コスパの面から考えると、ドライ加工(防水)じゃなくても基本的に問題ありません。なぜなら「雨の日に外岩でわざわざ登らないから」であり、ロープが濡れるという状況そのものがあまり起きないからです。
・・・そして次にクイックドローですが、個人的には下記がおすすめです。
現在僕はこれをフリークライミング用で愛用していますが、握りやすく、クリップしやすく、非常に扱いやすいので満足しています。
なぜ扱いやすいかといえば、理由は下記の点です。
- ゲートがワイヤーゲートなのでクリップしやすい
- 加えてカラビナには滑り止めのギザギザがついておりクリップの際に握りやすい
- カラビナの形状・大きさの面でもクリップがしやすいように考案されている
- ロープをカラビナから外す際にも、ひっかかりがなく外しやすい
- スリング部分が握りやすい太さになっており、掴んで体重を引き上げる際も楽である
上記により、ほぼ完璧なんじゃないかと思うクイックドローですが、欠点もあります。それは以下。
- 重くてかさばる
・・・とはいえ、ショートルートのフリークライミング用と割り切って使用すれば、重さについてはそれほどデメリットにはなりません。クイックドローを何時間も身につけた状態で登るアルパインクライミングには、重くて向きませんが。。
【関連記事】【初心者向け】おすすめのクイックドロー(ヌンチャク)を徹底解説【決定版】
フリークライミングに最も必要なもの、それはパッション(情熱)である
アツいパッションがあれば、問題ない
すべてのことに言えてしまうかもしれませんが、一番必要なものは「情熱」です。
フリークライミングがやりたくて仕方がない・・・!
そう思えたとき、すべての世界が勝手に開けてきます。
さわやかな青空のもと、広大な自然の中でパリッと乾いた岩に取り付き、最高のムーブを繰り出している自分。高みに向かってぐいぐいとロープを伸ばしている自分。
そんなイケてるクライマーになっている自分自身を想像すると、楽しくなってきませんか?
はやくジムで練習してみたい!はやく外岩に行きたい!
そんなふうに感じてきたなら、今すぐにでも行動したら吉です。