浅間山で雲海は見れるのか?【素晴らしき展望の山】

 

こんにちは、トミーです。

先日に浅間山を登ってきました。

 

浅間山といえば、活火山です。

なので、山頂の近くまで行けないと思っている人が多いのではないでしょうか。

浅間山は、2019年7月現在、噴火警戒レベル1となっており、実は山頂の噴火口にきわめて近い「前掛山(2524m)」まで立ち入ることが可能です(※2019年8月7日に噴火が発生。噴火警戒レベル3に引き上げられ、立ち入り禁止となりました)

これまで首都圏に長年住んできましたが、浅間山には一度も登ったことがなかったのです。
そんなわけで、今回ついに浅間山に登ってみよう!となり、行ってまいりました。

そして、この記事をご覧の貴方は、こんな疑問をお持ちなのかな?と思いました。

  • 浅間山で雲海は見られるのだろうか?
  • 浅間山ではどういった眺望が臨めるのだろうか?

 

結論、浅間山は雲海すばらしく、眺望の山だなと思いました。

当記事では、浅間山の眺望と、浅間山の登山について、深堀りしてゆきます。




浅間山で見られた素晴らしい雲海

前掛山からの眺望(雲海)

以下の写真をご査収ください。

前掛山頂上より、南西方向を臨む。

左奥の雲がかかった山は乗鞍岳。右奥遠方の山々は、北アルプス・槍穂高連峰です。

 

前掛山頂上より、南方向を臨む。

正面最奥に富士山が見えています。手前の山は、金峰山です。

 

前掛山頂上より、西方向を臨む。

北アルプス・後立山連峰が完全に丸見えです。左から、剱岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳・唐松岳・白馬三山です。

 

前掛山頂上より、北西方向を臨む。

正面奥に雨飾山、右奥に妙高山、手前の山は四阿山(あずまやさん)です。

手前の黒っぽい崖は、Jバンドと呼ばれる崖。

 

前掛山付近より、北方向を臨む。浅間山の外側の火口壁が赤く、現実離れした迫力があります。

奥には立派な雲海が広がっています。

 

以上は、浅間山外輪山で、標高2524mの前掛山山頂付近からの眺望です。

この日は予報だと曇りのち一時雨だったのですが、結局は雨は降りませんでした。

高曇りで、視界のはるか下方に雲がたなびいており、高度感が引き立つような絶妙な雲海テイストを展開しており実に感動しました。

 

なお、写真はすべて、iPhone XS max にて撮影しています。

下手なデジカメよりもよほど高画質で撮影できるので、最近はデジカメを持ち歩かなくなりました。

トーミの頭からの眺望

以下の写真をご査収ください。

浅間山の外輪山、トーミの頭からの眺望です。

浅間山(前掛山)を臨む。茶色の山体から麓の緑までのグラデーションが見事でした。

 

写真下部にみえている草すべりと呼ばれるジグザグの急登を登ってきました。なかなか大変。

 

ほぼ真下に向けて撮影。トーミの頭は切り立った断崖の頂上。すさまじい高度感です。

 

トーミの頭から、南方向を臨む。

時刻は昼ごろとなり、雲海は崩れ、ガスが沸いてきました。

 

浅間山は眺望が素晴らしく、初心者にも比較的おすすめな山

富士山と同じコニーデ火山だが、地形や植生が多様性に富み、美しい

浅間山は、富士山と同じコニーデ火山です。
コニーデ火山の詳細については、スイマセン・・・ここでは割愛します。

しかし一言で乱暴にいってしまうと、円錐形のきれいな形をした火山です。

なので、登ることについては、どうしても単調なイメージになりがちです。

ところが浅間山は、地形がイイ感じに複雑で登山道にも変化があり、場所によっては高度感があり、そして樹林帯・沢・滝・森林限界上の砂礫帯などの景色の変化を楽しめます。実に素晴らしい山でした。

都心から近く、難しくもなく、初心者にも比較的おすすめできる

浅間山は、アプローチが近くて便利な山です。

なぜなら、浅間山山麓まで新幹線(北陸新幹線)で行けてしまうからです。

例えば、東京駅発ですと、登山口(車坂峠・浅間登山口)へのバスが出る佐久平駅までは、1時間15分です。

めっちゃラクです・・・。

また、車坂峠から登るルートが一番ラクで、上の写真を撮影した展望ポイントの「トーミの頭」という展望ピークまではコースタイムで約1時間20分で到達できます。

ぶっちゃけ「トーミの頭」からの展望もかなり素晴らしいので、ここでも十分に満足な登山も可能。トーミの頭まで往復ならば十分に首都圏からの日帰りも可能です。

しかし、「登山として歩き足りない!」「浅間山の頂上近くまで行きたい!」という方でしたら、車坂峠から前掛山までの往復で約7時間の行程。歩き応えのある登山が楽しめます。

上記をちょっとまとめると、以下。

  • 車坂峠~トーミの頭 往復:約2時間半
  • 車坂峠~前掛山(2524m) 往復:約7時間

 

車坂峠~前掛山のコースだと、1泊2日の行程がオススメ

先に、北陸新幹線で「東京~佐久平間、1時間15分」と書きました。

例えば、新幹線始発だと、「東京駅 6時28分発 ~ 佐久平駅 7時43分着」となります。

 

しかし、佐久平駅~車坂峠(高峰高原ホテル前)間のバスの本数がいかんせん少ない・・・

 

佐久平駅からの始発便は、8時25分です(2019年8月現在)。そして、車坂峠(高峰高原ホテル前)の到着時間は9時19分になります。

また、帰路については、高峰高原ホテル前16時19分発が最終バスです。

登山に当てられる時間は、ちょうど7時間。コースタイムぎりぎりですね。

 

よって、東京駅出発・公共交通機関使用・日帰り登山という条件ですと、前掛山頂上まで行くのは結構厳しく、トーミの頭までの往復までなら現実的、ということになります。

 

前掛山頂上まで無理なく登山する場合は、1泊2日の行程が無難です。

その場合、高峰高原ホテルで前泊すればもちろんラクで快適なのは間違いありません。

しかし、予算オーバーということならば、浅間山荘での前泊をおすすめいたします

こちらは人数次第では、コテージやロッジの素泊まりを利用すると料金的にオトクになります。

 

なお、自家用車やレンタカーでのアプローチなら、前掛山頂上日帰りは柔軟に対応可能です。
車なら、移動時間に制限がありませんから、まぁ言うまでもないですね。

 

【緊急速報】2019年08月7日夜、浅間山が噴火しました【悲報】

現在浅間山は「噴火警戒レベル3」です

「噴火警戒レベル3」とは、車坂峠からの登山道すべて、浅間山荘から少し先「一の鳥居」から先の登山道すべてが入山禁止です。

事実上、浅間山は完全に入山禁止の状態です。

それまでは「噴火警戒レベル1」でした。

そして、噴火警戒レベル1まで引き下げられたのは、2018年8月。

つまり、前掛山山頂まで登れたのはほんの1年間でした。

ちなみに僕らが登ったのは、2019年7月下旬でした。

登山中に御嶽山の噴火事故を思い出し、「浅間山はどうか噴火しませんように・・・」と祈りながら登った記憶は新しいですが・・・

まさにギリギリのタイミングでした。

記憶に新しいあの前掛山の山頂付近で、先日噴石が降り注いでいたかもしれないと思うと・・・なかなかゾッとします。

次回浅間山が登山解禁になるのはいつか?

次回の登山解禁(噴火警戒レベル1以下の引き下げ)はいつになるのか?

こればっかりは、わかりません・・・。

しかし、今回のように顕著な噴煙を上げ、噴火警戒レベル3にまで引き上げられた以上、また御嶽山のような悲惨な事故が再び起こることを断固阻止しなければならないという教訓もある以上、浅間山のような活火山において、完全に安全な登山を約束するためには、3年以上は見ておく必要があるのではないかという個人的な見解です。

またいつの日か、浅間山が登山できるようになるその日まで、僕らはゆっくり待とうではありませんか。。

 

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富士山の登山レベルはぶっちゃけどんなもん??