富士山の登山レベルはぶっちゃけどんなもん??

日本人ならやっぱり富士山に一度は登っておきたい。でも、日本一高い山だし、登山とかシンドそう・・・。
登山初心者には登れないのかな・・・。登山レベルは、一体どんな感じなのかな?登山愛好家の方に意見を聞きたいな。

 

こんにちは、トミーです。

登山歴は約20年。日本の有名の山の半分くらいは登ってきました。

ちなみに、富士山の登頂歴は、夏・冬あわせて12回くらいあります。

さて、日本人の多くの方は「人生に一度は、富士山に登ってみたい」と思ったことがお有りじゃないでしょうか?

しかし、富士山の標高は3776mあり、その高さは圧倒的に日本一を誇ります。

登山の素人がいきなり行って、登れるものなのだろうか?

そういった疑問を持たれる方もいるかと思います。

結論から申し上げますと、「ちゃんとした装備があれば登れないことはない、しかし初めての登山で富士登山はお勧めしない」です。

以下、深堀りしていきます。




富士山の登山レベルはぶっちゃけどんなもん??

ざっくりいうと、初級~中級くらいです。

標高は圧倒的に高いけれど、登山難易度は高くない

ご存知のとおり、標高は3776m。日本一の標高を誇ります。

しかし、登山としての難易度は、日本一というわけではありません。

以下は、富士登山コースのざっくりとした概要です。

富士登山のコースのデータ(吉田口)

標高差:約1400m
歩行時間:約8時間(登り:約5時間半、下り:約2時間半)
登山の日数:1泊2日、or 日帰り
宿泊の手段:山小屋泊

どうでしょう?

結構大変そうだな・・・と思われたでしょうか?

登山に慣れていない人、普段から運動習慣がない人にとっては、まぁ正直、ちょっと大変だと思います。

なので、初心者がはじめて登る山としてはおすすめしません。

他の都心近郊の低山ハイクや、中級山岳での登山などを数回こなしてから、富士登山に臨んだほうが賢明です。

富士登山で必要な体力と技術

体力は、健康で一般的な方であれば、誰でも登れます。子供でも普通に登っているのをみかけます。

ただし、1400mの標高差を登らなければならないので、しんどいことは間違いありません。決してナメてかからないようにしましょう。

技術は、とくに何も必要はありません。ひたすら歩くだけです。

ただし、割と岩がちな足場が続いたりするので、疲れにくい足の運び方は意識したほうがよいです。

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富士登山ならではの難しさと注意点

気温が低く、風が強い

独立峰で標高が高い山の特徴ですが、とにかく気温が低く、風が強い。

気温は、真夏でも山頂付近ではしばしば0℃近くまで下がります(東京の真冬くらいの気温です)。

もちろん登山で身体を動かして汗もかいているはずなので、体感温度はそこまで寒くはないですが、動きを止めて休憩していると、汗冷えと相俟ってたちまち身体が冷えてきます。

また、風も常時強く吹いており、稀に猛烈な突風に煽られることがあります。僕の友人で「強烈な突風で身体が一瞬宙を舞い、転倒した」と言っていた人もいるので、要注意です。

 

水が入手できない

一般的に他の山では、登山道中にて沢や水場などがあったりして、水の入手にはあまり困らないのですが、富士山は違います。

砂礫と溶岩に覆われた火山なので、沢や小川などは一切なく、水は基本的に手に入りません。必ず登山前にミネラルウォーター等、多めに準備しておきましょう。1~2リットルくらいが目安です。

 

高山病になる確率が高い

富士山は日本でも圧倒的に標高が高い山なので、高山病にかかる可能性が高い唯一の山です。
個人的な肌感覚では、4~5人に一人くらいの割合で、高山病の症状が出ると思います。
僕自身も、初めての富士登山では高山病にかかりました。

高山病の症状は、多くの場合標高3000m以上を越えてからあらわれはじめ、酸欠を原因として様々な身体の不調があらわれます。具体的には、下記のとおり。

・頭痛
・吐き気
・眩暈
・眠気
・倦怠感

風邪の症状に似ているかもしれません。

高山病の症状が出てきたら、最良の解決策はとにかく早く下山することです。重篤化すると後遺症が残る場合もあるので、無理は禁物です。

 

富士登山に必要な準備とは?

上記で解説したとおり、富士登山で求められる能力と、富士登山ならではの注意点は下記。

 

富士登山で求められる能力
  • 技術的には、特に何も必要はない
  • 体力的には、一般的に健康な成人の体力があれば、問題なし
  • 精神的には、5時間半、坂道を登れる気合と、2時間半、坂道を下れる気合

 

富士登山ならではの注意点
  • 気温が東京の真冬並みに低く、風も強い
  • 水が入手できない
  • 高山病になる確率が高い

ここまでで、どのように感じられるでしょうか?

精神論的に「気合」とか言いつつ、実際にはそんなに極端に覚悟を込めることもないです。なぜなら、富士山に一度登り始めてしまえば、案外身体が勝手にがんばってくれたりしますからね。

また、富士登山ならではの注意点も、事前に対策を準備していれば大丈夫です。

 

あとは、登山用の装備をそろえることが重要になります。

やはり、富士登山は装備ありきです。

具体的には、下記のとおり。

  • 登山靴(トレッキングシューズ)
  • レインウエア
  • 防寒着
  • リュックサック(ザック)
  • ヘッドランプ
  • 速乾性のシャツ
  • 水筒
  • 行動食
  • レイングローブ
  • 帽子
  • サングラス
  • 日焼け止めクリーム
  • ストック
  • 携帯酸素缶

これらは、登山用品専門店にいけば、全て揃えることができます。もちろん、上記のワードでググれば、必要な情報は入手できますので、そこで必要な装備を揃えていただければ、富士登山の準備は可能です。

ですが、登山経験があまり無い場合は、経験者と同行のうえでの登山をおすすめいたします。経験者が身近にいない場合は、旅行会社が主催する富士登山ツアーに申し込むか、富士山ガイドを雇うことが安全登山を志すには確実ですね。

当記事では、とりあえずここまでとなりますが、富士登山の装備についての具体的な記事については、別途改めたいと思います。

それでは今回は、こんなところで。

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