こんにちは、トミーです。
そういった疑問に応えます。
ちなみに僕はボルダリング歴が10年以上。
10箇所以上のクライミングジムを体験しており、
外岩の経験もあります。(御岳・湯河原・小川山・ミズガキ・御手洗渓谷など)
今現在登っているグレードは2~3級あたりです。
結構長く続けても、中級者です。いやあボルダリングは奥が深い。笑
なお、本記事はあくまでも僕の経験に基づいた僕自身の主観で語られているので、
そんなに間違ってはいない自信がありますが、人によって認識は異なっていたりするので、
参考程度に読んでいただければと思います。
目次
ボルダリングの初心者はズバリ、「8級」からスタートです!
8級~7級(初めて登れるまでにかかる期間の目安:初日~2週間)
多くのジムではたぶん、8級が一番易しいグレードに位置づけられているのではないかと思います。8級といえば、ボルダリング経験がゼロの初心者の人でも、まあ大抵は登れるはずのグレードです。
何も考えなくてもゴールまでとりあえずがむしゃらに登りきれる感じかと思います。
(人によっては疲れてしまうかもですが)
10級とかから始まるジムもありますが、正直8級以下って、難しさの違いがよくわかりません…汗
9級でハシゴと同じくらいでしょうかね・・・
長年、初めて登る方をみていても、初日の最初のトライで、8級は大抵登れているので、ここが入門グレードなんだと思います。
7級は、センスがあれば初日で登れる人もわりといる感じですし、初日で登れなくとも、ジムに2回目か3回目で登れる人は結構いて、まあ最初の1ヶ月間で週2回通えば、大抵は登れるようになるのでは、という感想ですね。
ちなみに7級は、ハシゴを登るよりはかなり難しく、超基本的なクライミングの動きを身につけておく必要はあります。
6級(初めて登れるまでにかかる期間の目安:2週間~1ヶ月)
この6級というグレードから、いよいよボルダリングらしい感じになってきます。
7級まではホールドはいわゆるガバホールド(「ガバッ!」と握ってしっかり掴めるホールド)で構成されていることが多かったはずですが、
6級からはスローパー(まるくて指がかからないホールド)とか、カチホールド(指先で「カチッ!」とひっかけて持つ小さいホールド)が出てきます。
何も考えずに力だけで登ることはむずかしくなってきます。
※ちなみに6級は、ボルダリングを初めて経験する人が初日に登れる可能性は極めて少ないですが、まれに登れている人を見かけます。初日で6級が登れた人は、相当才能がありますので、ガチで自信持っていいですよ。笑
ゆえに、どうすれば登れるようになるのかを、ホールドの持ち方や手足を出す順番などを考えながら登る必要があります。
これがボルダリングの面白さなんですよね~!
例えば、以下の写真のようなホールドを「スローパー」といいます。
スローパーって、普通に手でしっかり掴もうと思っても、でかくてのっぺり丸いので、かなり持ちづらい。
なお、スローパーを手で保持するコツは、以下のとおり。
- 手はホールドを持とうとするのではなく、手のひらを開いて指全体をホールドに押し付けて摩擦を生む(パーミング)
- 体重を下半身に集めるイメージで、腰をしっかりと下に落とす
- 下半身および腰はなるべく壁から離さない
下方に集めた体重を利用してはじめて、ホールドが保持できるという理屈です。
そしてこれができるためには、クライミングシューズの爪先でフットホールドに乗れていることが肝要です。
理屈ではなく、実践してみて、身体感覚でコツを体得しましょう。何度か意識的に練習しているとコツがつかめるようになるかと思います。
そして、6級の課題がわりと高確率で登れるようになってきたな・・・と感じられてきたら、
あなたはいよいよ、中級者の仲間入りです。
ボルダリングの中級者はズバリ、「5級」からが目安です!
5級(初めて登れるまでにかかる期間の目安:2ヶ月~3ヶ月)
5級になってくると、オーバーハングした壁(前傾壁)にも課題が作られるようになります。オーバーハングした壁面は、通称「どっかぶり」とか言われたりします。
また、このあたりから、傾斜の強さ次第で登れるか登れないか、得意か不得意かがくっきりと分かれてくる部分でもあるので、ボルダリングの奥深さが垣間見えてきます。
登っているうちにコツを突然発見したり、身体の使い方のテクニックを駆使することの面白さがみえてくるグレードがこの5級くらいかなと。
5級が安定して登れるようになってくると、ボルダリングが一気に面白くなってきます。こうなると、あなたはいよいよボルダリングの虜です。笑
※5級までが初級者という見方も多いですが、個人的にはボルダリングの専門的なムーブが身についていないと登れず、またルーフ課題にも5級は普通に設定されており、登る際の見栄えなどを考えると初級者ではないかな、と個人的には思ったので、5級は中級カテゴリにしています。
4級(初めて登れるまでにかかる期間の目安:3ヶ月~半年)
ボルダリングムーブの基本が身体に完全に染み込んでおり、必要な基本ムーブが何も考えなくても瞬時に無意識に引き出せるようになっている状態ではじめて登れるグレードだと思います。
初心者が初日で4級を登れるのを僕は一度も見たことがありませんので、ここからが本当の意味での中級者レベルと言えるかもしれません。
こう書くと敷居が一気に高くなってしまう気がしますかね・・・すみません。汗
でも、最低3ヶ月以上、ボルダリングジムに週2で継続して通っていれば、登れるようになります。断言します。
いやいや、忙しいしそれはちょっときついかな・・・と思う人もいるかもですが。
週2回通うのが無理な人は、週1回でもかまいません。週1回通うことを半年くらい継続できたら、4級には手が届くようになるでしょう。
感覚としては5級が登れるようになるとボルダリングがぐっと楽しくなってくると思うので、
そのまま楽しんで登っていれば4級に自然と手を出すようになる、というイメージですね。
しかし、6級を登れるようになってから5級にてを出せるようになるまでの期間よりも、
5級を登れるようになってから4級に手を出せるようになるまでの期間のほうが一般的には長くかかります。
5級の中でも「やさしめの5級」と「むずかしめの5級」みたいに、同じ5級でも難易度に幅があるからです。
それを乗り越え、4級が登れるようになると、さらにボルダリングの奥の深さというものが実感できるようになります。
4級では、「やさしめの4級」と「むずかしめの4級」の難易度の違いにもっと幅が出てきますからね。
とはいえ4級あたりをトライしているとき、ボルダリングという遊びが最高潮に楽しくなっているというのも事実です。
3級(初めて登れるまでにかかる期間の目安:半年~1年)
ここまで来ると、ボルダリングを続けるということがもはや当たり前の状態になっているかと思います。
というか、ボルダリングを続けていないと気持ちが悪くなっているレベル。。
しかも、楽しくてしょうがないのがこの「3級」です。
ホールド的には、どっかぶりでも持ちにくいスローパーや細かいカチが連続していたり、垂壁だと悪いホールドがこれまた悪い配置になっていたりするので、高度なバランス力と、デリケートなムーブの組み立てが必要になりますね。
とはいえ、ムーブの精度が4級よりもシビアにはなるものの、基本に忠実な動きでなんとかなるグレードです。
外岩だと、3級あたりから有名な課題が出てきます。
これらを目標にすると、ボルダリングライフにも張りが出てきますね!
ジムで3級が登れ出したら、ぜひトライしてみられることをおすすめします。
(※たぶん、ジムの3級より易しく感じると思います)
奥多摩御岳
・マミ岩3級
小川山
・ビクター岩「コンケーブ」
・くじら岩「穴社員」
2級(初めて登れるまでにかかる期間の目安:1年以上~)
2級は、、正直かなり難しいと感じるグレードです。
特に最近のジムの2級は難しい・・・。以前よりも設定が辛めになっている気がします。
同じグレードでも難易度が違って感じるという現象はボルダリングではあるあるなのですが・・・。
課題によってはおそらく初段も落とせるでしょう。
ジムで周りを眺めていても、登れている人の動きはパワーもバランスもかなりシャープなので、かなり真剣にトレーニングを積まないとなかなか登らせてもらえないと思います。
それだけに、2級がコンスタントに登れるようになった場合、もはやあなたは上級者の仲間入りを果たしたと思ってよいでしょう。
でも稀に、お買い得なのではないか?と思えるような2級もありますので、まずはこういった課題に取り組んで、自信をつけてゆくのもアリですね。笑
ボルダリングの上級者はズバリ、「1級」からが目安です!
ここから先は、僕にとってもかなり未知数ですので、あくまでイメージで語ります。笑
1級
昔はグレーディングが甘めなジムもあったので、その頃に1級を登ったことがありますが、今でいう2~3級くらいに感じました。今の1級は手も足も出ません。汗
外岩だと、小川山のくじら岩にある「エイハブ船長」という課題が有名ですが、取り付いてみたところ、たぶんジムの2級くらいの難易度で、垂壁ですが出だしにはガバもあり、核心部のカチ~スローパーを取りに行くパートも不可能ではないなという感じです。
しかし、ボルダリングのムーブを日夜真剣に研究し、身体を壊さない程度に実践練習も積み続けていれば、いずれはどんな人でも到達できるグレードではないかなと僕は思っています。
初段
ジムで初段が登れたら万々歳です!
・・・というか、ジムで初段まで登れる必要はないと思っています。
ジムのプロスタッフが登っているのをまれに見かけますが、彼らでもでもしょっちゅう落ちていますし、
一般のお客さんが登れているのはめったに見かけません(少なくとも私は)。
逆に登れたら、ジムでグレードを追求するのはナンセンスなのでは・・・
外岩に行きましょう。
ちなみ外岩だと、初段を完登するファンクライマーはたくさんいますし、
YouTubeで初段の有名課題を登れて動画をアップしている人もたくさんいますので、モチベーションがあがると思います。
外岩の初段を目標にして、普段はジムでトレーニングをするのは非常に有効ですね。
2段
ジムで2段の課題は設定数もたぶん限られているのではないかと思います。
このあたりになると、ジム通いって果たして楽しいのかな・・・?(滝汗)
よくわからん。
外岩には有名課題がたくさんありますので、ガンガン外岩に通うのがいいと思います!
3段以上~
ジムで設定されていないことも多いグレードですね。想像ができません。
もはや異次元の世界。外岩で3段登れたら、あなたはトップクライマーと一緒にボルダリングセッションができる道が開かれます。狭い世界ですので、きっと自然に有名クライマーとお友達になることができるでしょう。
ジムによって同じ級でも難しさが違う?
ジムによって同じ級でも難しさが違います。
最近は割と平均化されているようにも思いますが、
グレードというのは、実はルートセッターの主観で決められていることが多いです。
そして、ルートセッターはもちろん強いクライマーであることが多いので、
1級以下のグレードの違いに関してもはやわかりにくくなっている場合が多いと聞きます。
普段は2段をトレーニングで登っていて、外岩では4段や5段を登るルートセッターは、
2級と3級の違いがもはやよくわからなくなっているということはままあることだと思います。
上級者になるほど、初心者の気持ちがわからなくなるというのはどの世界にもあることだとは思いますが、そういうことが課題のグレーディング設定にも影響しているというわけです。
また、セッターによっては課題のタイプに得意不得意もあれば、グレードの感じ方も各々で異なります。
一方で、僕ら一般のクライマーも、身長も体重もリーチの長さも関節の硬さも筋力も、ベースの肉体はまったく異なりますので、各々で課題のグレードの感じ方にはある程度のバラつきが生じています。
なので、課題の難しさを完全に客観化・体系化することは不可能に近いのです。
グレード(級)は、ある程度明確に設定されてはいるものの、そしてある程度は客観的に把握は可能ではあるものの、それが全てではないのだということ。
あくまでも目安であり、グレードにとらわれすぎず、自分のペースでボルダリングを楽しむことが最も大事なのだということを僕は強調したいかなと思っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ちょっとダラダラ長くなってしまいましたので、わかりにくかったでしょうか・・・?汗
ざっくりとまとめると、以下のようになりますね。
中級 → 5級~2級(中級者の期間:2ヶ月~1年)
上級 → 1級~2段(上級者の期間:1年以上~)
単に「壁を登る」というだけのシンプルな遊びも、非常に奥が深いということがわかりますね。
上記でも書きましたが、グレードは目安であり、自分のペースでボルダリングを楽しむことが一番かなと僕は思っています。
それではみなさん、よいボルダリングライフを!
これって初心者は何級ぐらい?そして何級からが中級者なの?上級者はやっぱり段とか?
いまいちピンとこないけど、どうなんだろう?