【初心者向け】ボルダリングが上手くなりたい人の為のコツ【一つの課題だけに集中する】

ボルダリングが上手くなりたい人の為のコツ
伸び悩む人
ボルダリングでなかなか登れるようにならないのがもどかしい…早く上手くなりたいよう!どうすれば効率よく上手くなれるのかな?てっとり早く上達できたらもっと楽しくなると思うのに・・・

そういった疑問に応えます。

現在ボルダリングでは、2~3級を登っている僕が解説してみます。




上手くなるためには、「できそうでできない課題をみつけて、それだけに集中する」です!

上手くなるためには、「できそうでできない課題をみつけて、それだけに集中する」

端的にいうと、ひとつの課題だけに絞って執拗にトライを重ねることに尽きます。

今の自分の実力の限界値より少しだけ上の課題を選ぶ

課題を選ぶ際のポイントは、今の自分の実力の限界値よりも少しだけ難しい課題を選ぶ、ということになります。
あと少しで登れそうなんだけれど、どうしてもあのワンポイントだけができない、といったような手ごたえのものですね。
そのできないワンポイントこそが今のあなたが克服すべき最重要の課題であり、これが克服できたときにあなたは明確なレベルアップを果たします。

レベルアップできる要素は具体的にいうと、下記になります。

・今まで持っていなかった新しいムーブの引き出しが増える
・ホールドの持ち方とバランスの保ち方に影響する絶妙な体幹バランスを理解する
・バランスを意識しつつも手や足を出す順番を正しく理解する
・デッドポイントなどの強めの動きをコントロールする

多くの場合は、「コツ」というものがあります。
そしてそのコツは、ある程度万人に共通するコツと、自分独自にしかできないコツがあります。
そのコツを会得した瞬間に、それまで何回トライしてもダメだったのに、突然できるようになったりします。
突然できた時こそが、コツを会得した瞬間なので、その記憶を完全にイメージ化しておいて、後ほど何回も脳内で反芻することが大切です。
そして、すこし休んでからもう一度その課題をトライしてみましょう。
かなりの高確率でできるようになっています。
(※初心者に付き添って横でアドバイスをしてきた経験上、みんなこのプロセスでできるようになっていたので、ほぼ間違いないと思います)

ムーブを「バラす」とは?

上記にて、「できないワンポイント」と書きましたが、
できないワンポイントは、「スタート付近」だったり、「少し登った中間付近」だったり、「ゴール手前」だったりします。

ムーブを「バラす」とは、そのできないワンポイントだけを切り取って、そこだけをできるように反復練習します
つまり、「少し登った中間付近」にできないワンポイントがあった場合には、
そこまでは適当にホールドを掴んで登っていって、そのパートのムーブだけを練習します。
スタートから中間までのパートはすでにできることがわかっているのに、いちいちスタートから登っていては、無駄な指力や体力を消費してしまって、肝心な克服すべきワンポイントのムーブを効率よく練習できないですからね。。

なので、効果的な練習をするためには「ムーブをバラす」必要があります。
これは中級者以上のクライマーはみなさん無意識的に行っている人も多いのではないでしょうか。

上手くなるためのコツは理解できるけど、一つの課題に集中できない!飽きたらどうしよう?→他の課題で気分転換すればOKです

他の課題で気分転換すればOKです

ジムには無数の面白い課題があるのに、ひとつの課題ばっかりやっていると飽きてしまうし楽しくない!という意見があると思います。確かにそのとおりですね。

それに、ひとつの課題だけを繰り返し練習する、ということは、常に同じ身体の部位・同じ手指足指や関節に負荷をかけ続けることを意味します。
これはすなわち、怪我をするリスクも高くなることを意味します。
なので、そんなときは他の課題に浮気しても全然OKですよ。

気分転換には「登れるとわかっている易しい課題」がオススメ

他の課題に浮気するときは、いまあなたが取り組んでいる限界グレードよりも1~2グレード落とした課題をやるようにしましょう。
これを行う目的は、モチベーションの維持とムーブ感覚の維持です。
やさしめの課題であれば、「登れる達成感」が得られるので、限界グレードで挫折しそうな自分の心を肯定して立て直すことに役立ちますし、現状の自分が持っているボルダリングムーブを司る感覚神経を維持することに非常に役立ちます。

ただし、いつまでも気分転換的に易しい課題ばかりやっていては意味がないので、
あくまでも気分転換の位置づけで易しい課題を2~3本登って10分ほどレストをして、その後にまた再び目標の課題に取り組みましょう。

「長モノ」(ビギナー課題でOK)を一日の最後に1本やると充実します!

「長モノ」(ビギナー課題でOK)を一日の最後に1本やると充実します

目標のひとつの課題に徹底的にコミットを行い、コツを会得して登れたら万々歳ですが、
その日のうちに登れなかった・・・ということも多々あることでしょう。
いずれにしても、もう指も痛いし腕もパンプして目標の課題は今日はもう登れない・・・
となったら、諦めて次回来た時に再びトライすることにしましょう。

案外、次に来た時の1回目のトライでいきなりあっさりと登れてしまうことが偶にあったりしますので。

ジムでのワークアウトは、長モノがおすすめです。
特にビギナー課題がおすすめ。長モノは、比較的やさしめのムーブが何十手と連続した課題ですので、
限界グレードは無理なくらいに疲れてきたときのダメ押しトレーニングで非常に効果的であり、かつ「今日もよく登った!」という充実感が得られます。そしてボルダリングを連続で続けられる体力が養われやすくなります。

長モノはビギナー課題でも意外に手ごたえがありますので、途中で落ちてしまうかもしれませんが、気にしないことです。ゴールまでつなげられるかどうかは今回の記事のトレーニング法においてはさして重要な意味を持ちませんので。

ちなみに個人的には長モノはいろんな意味でトレーニングに超絶オススメなのですが、それに関してはまた別記事でまとめてみたいと思います。

まとめ

ボルダリングが上手くなりたい人の為のコツ、まとめ

つまり、ボルダリングが効率よく上達するコツをまとめると以下になります。

・できそうでできない課題をみつけて、その1本だけに集中する
・ムーブをバラして、できないムーブのセクションだけを切り取って反復練習する

そして、行き詰って飽きてきたら、

・気分転換的に登れるとわかっている易しい課題を2~3本登ってから10分ほどレストする

上記を繰り返して、その日の最後には、

・長モノ(ビギナー課題)を登って、できるだけ身体をワークアウトさせて終了

同じやり方でも上達の速度は人それぞれですし、効率よく上達するための方法論も人それぞれにたくさんあったりします。

ここで解説した方法は、あくまでも私の個人的な体験から効果があったなぁと実感したものですが
概ねそれなりに上達している人の取り組み方をみていると、私と同じように「できそうでできないひとつの課題に食い下がって取り付いている」傾向が強いですね。
その裏にはハングリー精神がきっと働いているのかと思います。ナニクソ!と思う気持ちが大切ですね。

とはいえ「楽しんでなんぼ」であり、続けなければ上達はしませんので、基本的にはゆるいスタンスで楽しむことが一番大切かな~と思います。

以上です!

楽しいボルダリングライフを^^