こんにちは、トミーです。
フリークライミングは5.12前半をレッドポイント、アルパインクライミングでは、穂高・剣・北岳バットレス・八ヶ岳などの壁をいくつか登ってきました。
さて今回は「インクノットの結び方」についてみていきます。
なお、インクノットは、特にアルパインクライミング・マルチピッチクライミングを行うにあたっては必ず使用する結び方となりますので、確実に練習してマスターしてください。八の字結び(エイトノット)の次に大切な結び方です。
詳しい結び方については、写真を順番に撮影し、コマ送りのようにして掲載しましたので、記事本文をご覧ください。そして、できれば、実際に写真と同じような状態を作ってみて、実践してみてください。
目次
インクノットの型
以下の写真が、「インクノット」です。
この型を目に焼きつけましょう。
インクノットの結び方【ロープワークの基礎です】
①まず、カラビナにロープをかける
カラビナにロープをかけると、このような状態になります。
②奥側のロープを掴んで、手前に引き寄せる
カラビナの奥側にあるロープをつかみ・・・
ぐいっと手前にひきます。
③手首を返して、輪っかをつくる
手首をくりっと返して・・・
輪っかをつくります。
④カラビナのゲートを開けてクリップする
つくった輪っかをカラビナ側に向けて、カラビナのゲートをあけます。
ゲートから輪っかを押し込みます。
⑤しっかり締めたら完成
前後のロープをひっぱって締めたらできあがり。慣れたら1~2秒でできます。
インクノットの別称【2つある】
当記事では「インクノット」という呼び方を軸にして解説していますが、「クローブヒッチ」「マスト結び」も同じ結び方を指しています。
つまり、以下の3つの呼び方は、同じ結び方を指します。
- インクノット
- クローブヒッチ
- マスト結び
人によって、呼び方が異なります。世代によっても違うかもしれません。
僕の超個人的な肌感覚だと、それぞれの呼び方には以下のような印象があります。
インクノット ⇒ 最もこの呼び方がメジャー。2000年代以降、幅広く使用されている。
クローブヒッチ ⇒ この呼び方をする人も非常に多い。ガイドさんが多用している印象。
マスト結び ⇒ 20世紀までだと、こちらの呼び方がメジャーな印象。古い教本ではこの呼び方で書かれている場合が多い。
まぁあくまで個人的な感覚ですけれどね・・・
インクノットを使う場面はどこなの?
マルチピッチクライミングやアルパインクライミングをしている場合において、インクノットは、セルフビレイに使用します。
メインロープを使用した自己確保のこと。インクノットでカラビナに固定すれば、とりあえず墜落のリスクは防げる。
じゃあ、セルフビレイはどういうときに使うのかと言うと、落下したら墜死を免れない状況、つまり岩壁登攀の途中にある各ビレイポイントで使用するわけです。
僕の場合、経験上、このインクノットはほぼ98%セルフビレイでしか使用していません。
あとは、落下させたくない荷物をカラビナに固定するときくらいですかね・・・。
もちろん、必要に応じて一時的にフィックスロープを固定するときとか、いろんなシーンで使うことはあると思いますが、
基本的には「セルフビレイのときに使う結び方」と覚えておけばOKです。
まとめ
繰り返しになりますが、まとめると以下のとおり。
インクノットの型は、以下の写真。
同義語:クローブヒッチ、マスト結び
使用する状況:アルパインクライミング・マルチピッチクライミング
用途:岩壁途中のビレイポイントにおけるセルフビレイ(自己確保)
重要度:最重要。必須の結び方。八の字結びの次に覚えるべき結び方。
とにもかくにも、ロープの結び方は何度も反復練習を繰り返すことで身体に染み込ませるしかありません。
まだ身についていない人は、仕事から帰ってきたら、10分くらいでいいので自宅で練習してみましょう。
それでは、素敵なクライミングライフを^^