懸垂できない人だけど、ボルダリングは楽しめる?【結論→無問題です】

【断言します】ボルダリングは運動音痴でも楽しめる?【答え→楽しめます!】
自分は懸垂が全くできない。腕力とかホント皆無・・・。ボルダリングって腕の力必要そうだけど、こんな自分でも楽しめるかな?とても向いてる気がしないんだけれど・・・

 

こんにちは、トミーです。

ボルダリング歴は10年以上。ボルダリングが好きになれたので、自然と継続できています。

さて、ボルダリングでは腕の力が必要に思えるし、懸垂が全くできない人がボルダリングができるのか?ということですが・・・

結論から言えば、ボルダリングは懸垂が全くできない人でも楽しめます。

その理由を、以下具体的に説明してゆきたいと思います。




懸垂できない人だけど、ボルダリングは楽しめる?

ボルダリングする時間は、一回あたり何時間くらいが最適?

 

懸垂できなくても、ボルダリングは楽しめます。

登るときの動作は基本は、下半身にあり

一見ボルダリングは腕力で登っているように見えますが、違います。

登るときの身体の動きを各要素に分解し、順序立てると、以下のようなパターンになります。

①ホールドを持つ ⇒ ②スタンスに立つ ⇒ ③立ち上がる ⇒ ④上体が伸びる ⇒ ⑤手を次のホールドに伸ばす ⇒ ⑥次のホールドを持つ ⇒ ⑦ホールドを持っている腕の力を抜く ⇒ ⑧次のスタンスを拾う ⇒ ⑨腰を軸にしてバランスを整える ⇒ ⑩手を次のホールドに伸ばす ⇒ ⑥につづき繰り返す・・・

そして、懸垂の動きは、以下のとおり。

①腕を伸ばす ⇒ ②腕に力を込めて全力で引き付けて上体を引きあげる ⇒ ①につづき繰り返す・・・

両者の動きには全く共通点がないことがわかると思います。

ボルダリングの動きの中で、懸垂の「腕に力を込めて全力で引き付けて上体を引きあげる」という動きは全く登場しませんよね。

 

仮に、この「腕に力を込めて全力で引き付けて上体を引きあげる」という動きを、ボルダリングの中に取り入れるとするならば、両足は空中にぶら下がっていなければなりません。

 

しかし実際には(わざとそういうふうにしない限りは)ほとんどそんな必要はなく、そもそも足を使わなければボルダリングシューズを履いている意味がありませんし、足でスタンスに乗っている限り、腕力で引き付けるという動きは基本的に登場するはずがないのです。

 

腕力に頼ると、すぐにパンプアップして登れなくなる

ボルダリングを挫折してしまう3つの理由

腕力を酷使すると、特に前腕の筋肉に乳酸が溜まり、カチカチに硬くなり握る力がほとんど出なくなります。いわゆる「腕が張った・・・」という状態ですね。これをクライミング用語で「パンプ」といいます。

 

特に初心者のうちは、登り方のコツがわからず、腕の力で登ろうとしてしまうため、どうしても腕力を使ってしまい早々にパンプしてしまいます。

 

パンプしてしまう登り方は、ボルダリング的にはあまりよくありません。

腰の位置でバランスを取り、下半身を上手に使って登ることが必要で、これがボルダリングにおいて学ぶべきテクニックになります。

 

そしてテクニックをマスターし、徐々に上達してきたら、次第に腕の力にはほとんど頼らずに登れるようになってきます。

 

腕の力に頼らない登り方が身につくと、パンプをしなくなります。そうすると、長時間登り続けることができるようになってくるのです。

 

上手い女子クライマーは、たぶん懸垂ができない

ボルダリングやクライミングが上手い女子クライマーはたくさんいます。しかし彼女たちは懸垂もバリバリできるのでしょうか?

 

たぶんできないと思います。

まぁ、女子でもプロクライマーレベルになると腕もゴツい人が多いですが・・・、一般レベルで上手い女子とか、大半は別に前腕がゴツくはないですよ。見た目も特に筋肉質でもないごく普通の女子が多いです。

 

それは、懸垂ができるほどの腕力は必要ないということの表れだと思いますね。

 

登り方が上達すると、逆に腕力も後からついてくる

ボルダリングを楽しむにあたって、懸垂ができる必要はありません。

 

ただ、中級レベル以上になってくると、それまでにボルダリングを継続してきた影響で、上達の過程においてパンプを繰り返してきているはずなので、多少は前腕の筋力を使ってきているわけです。そのため、自然と腕力はある程度ついてくる結果になります。

 

結果的に懸垂ができるようになっているかもしれない

 

筋力をつけたくない女子にはむしろ悲報かもしれませんが、ボルダリングをつづけていると、人によっては腕の筋肉がついてしまい、逞しくなってしまうかもしれません。

 

なので、懸垂ができないことを嘆いている人は、できるようになってしまうことを嘆いたほうがよいかもしれません。

 

男性の場合はボルダリングで腕力をつけましょう

 

今懸垂ができなくても、ボルダリングの相乗効果によって腕力がつき、懸垂ができるようになるかもしれません。なのでボルダリングを楽しみつつ、少しずつ筋トレの効果も現れると男性としては嬉しいですよね。

 

僕の場合は、ボルダリングの効果で前腕と後背筋がついて上半身が少々逞しくなりました。たぶん懸垂も多少はできるようになってきたと思います。

 

そして懸垂はできないよりはできるに越したことはなく、引き付けの力がつけば、特に2級以上の高難度の課題でその差が生まれてくるように思います。上級者を目指すには、懸垂(特に指懸垂)のトレーニングをしたほうが良いと痛切に感じる今日この頃です。

 

まとめ

ボルダリングを楽しむことにおいて、懸垂できなくても問題はありません。

 

なぜなら、その理由は下記のとおり。

・登るときの動作は基本は、下半身にあり(登る動きと懸垂の動きは関係がない)
・腕力に頼ると、すぐにパンプアップして登れなくなる
・上手い女子クライマーでも、たぶん懸垂はできない

ということなので、

懸垂ができないからボルダリングは無理

というふうに、もしあなたが思い込んでいたならば、それは勿体ない話です。

懸垂が苦手でも、ボルダリングは楽しめます。断言できます。

 

兎にも角にも、ボルダリングに興味があるのならば、余計なマインドブロックは外しつつ、まずはボルダリングジムへ足を運んでみてみてください^^