ボルダリングってやっぱり握力強いほうがいいよね?【答え→握力関係ないです】

ボルダリングってやっぱり握力強いほうがいいよね?【答え→握力関係ないです】
やっぱりボルダリングって、握力強いほうが有利だよね?自分は昔から握力には自信がなく、、たぶん30kgくらいしかない。
みんなこう、ガシガシと握って登ってそうだし、握力がない自分には向いていないのかも。ボルダリングに興味はあるけど、やめといたほうがいいのかな・・・。

こんな悩みをもつ人はたくさん居そうですね。
僕もいろんな人からこのような疑問を聞かれました。

でも、結論から言いますと、「握力?そんなの関係ねぇ!」です。

ちなみに僕のボルダリング歴は10年以上、現在は2~3級くらいを登っていまして、
握力は最近計測したところ、左42kg・右46kgでした。

世の中の成人男性の平均より、若干弱いくらいかな?と思います。
ボルダリングをしたことのない方でも、僕より握力強い人はめちゃくちゃたくさん居るはずです。




なんでボルダリングに握力が関係ないのか?

【答え】そもそも「足で登るものだから」です

なんでボルダリングに握力が関係ないのか?

考えてみてください。

ボルダリングでは、手はそのまま使うのに対して、足は「ボルダリングシューズ」を履きますよね。
それも1~2万円以上もする高いお金を払って購入するシューズを。

それは、手よりも足の使い方のほうがボルダリングでは大きなウェイトを占めているからです。

イメージだと、ムキムキの兄ちゃんが、垂直以上のどっかぶった壁でホールドをガシガシわしづかみにして、ときには足ブラになんかなったりして、もうめっちゃ握力全開やん!みたいな感じに思えますけれどね。

まぁ登っている途中で一瞬そういうめっちゃ握ってる瞬間って、確かに実際あったりはしますけど、そこは特に意識すべきポイントではないです。

そして、派手な上体の動きに隠れて、彼らは足をうまく使っていたりします。

足をうまく使うというのは具体的にどういうことかと言うと、それは以下のようなことだったりします。

・爪先だけで細かいスタンスに立ち込む
・大きく足を上げる
・ヒールフック(踵をホールドに引っ掛ける)を絶妙な角度で使っている
・トゥフック(爪先の上や甲のあたりをホールドに引っ掛ける)を然るべきタイミングで使っている
・片足だけをはずして、身体全体のバランスが取れる方向に伸ばしている

なかなか言葉だけでは伝わりづらいと思いますが…^^

つまり足の使い方で上体の動きが決まり、そのうえで手を出してホールドを取りに行っているわけです。
そして、ホールドは「握る」というよりも「引っ掛ける」「持つ」「つまむ」というイメージです。
「引っ掛ける」「持つ」「つまむ」という動作に、握力はあんまり関係なさそうじゃないですか?笑

握力よりも「指の力」を使っている

上で書いた、「引っ掛ける」「持つ」「つまむ」という動作には、握力よりも「指の力」を使っているように思えませんか?

指の力は大切かもしれません。よくクライマーの間では「保持力」とか言ったりしますね。

たぶんクライマーなら一度は電車の中で、つり革に指の第一関節だけを引っ掛けて持ったりしたことがあるかと思いますが、あれは指の力を鍛えるためのトレーニングですね(もちろん、嘘ですw)

しかしながら指に筋繊維はありませんので、指を鍛えることは難しいですね。。

中級以上のクライマー達の間では、キャンパシングといったトレーニングで、指の保持力を鍛えている人が居たりしますが、初心者の人があれをやると指を壊しやすいのでおすすめしません。そして、最初のうちはあまり上達にも関係がありません。

指の力を鍛えるにはどうすればいいのか?

答えは、鍛えなくていいですw

それよりは、とにかくひたすら登って登って登りまくることが最良のトレーニングになりますね。

握力は鍛えなくてもよいのか?

握力は鍛えなくてよいです。

それよりは、指を開く力を鍛えたほうが、指の腱のケアのためには有効かと思います。

ボルダリングでは、指を折り曲げるほうにばかり力を使っており、あんまり使いすぎると、指が開きにくくなって、指が曲がったままで固まってしまい、グーチョキパーの「パー」ができにくくなったりする人がいます。
そのためには、指を開く力を使って、開く力と曲げる力のバランスを保ったほうが健康的ですね。

 

ボルダリングに握力いらなくても、結局腕力は必要だよね?

ボルダリングに握力いらなくても、結局腕力は必要だよね?

【答え】腕力も必要ないです

上記でも解説しましたが、そもそもボルダリングは「足で登るもの」なので、握力同様、腕力もあんまり必要はないですね。

腕力を使って、腕で身体をひきつけて登っていたら、すぐに疲れてしまって、かえって登れないという結果になります。

腕力はできるだけ使わないに越したことはないのです。

一方、足や腿の筋力は、普段から体重を支えているわけで、腕の3倍以上あります。
むしろ下半身の筋力とかバネを活用すべしなのです。

大切なのは、握力や腕力よりも、体幹バランスや足の置き方です

登っている身体を安定させるために最も必要な肉体条件は「体幹バランス」です。

綱渡りとか、自転車とかもそうですよね。

転びそうになったら、腰や身体の向きなど、身体の中心部に力を込めてバランスを保とうとします。

バランスが悪いところに身体を乗せたとき、必要なのは体幹バランスであることは理解できるかと思います。

ボルダリングも同じです。

壁を登っているときは、ホールドの向きが悪かったりするので、バランスを取ることが重要なわけです。

その際には腰や身体の向きなど、身体の中心部を意識してバランスを取ります。

そして、足の置き方や使い方を考えつつ、登るわけですな。

動き方のイメージとしては、

  1. バランスを取る
  2. 足を上げる
  3. 手を伸ばしてひっかける

 

こんな感じになります。

なので、握力や腕力はほとんど使わないし、鍛えるにしても二の次ってことです。

【結論】握力なくても上手くなれます

【結論】握力なくても上手くなれます

握力がないとかは気にせず、ただ登ることを楽しんでいたらOKです^^
必要な力はあとから勝手についてくるもんです。

そもそも握力が必要なら、女性のクライマーはみんな登れないってことになってしまいます。

でも、そんなことないですよね?

女性で上手いクライマーはたくさんいますし、
上手い人がみんなムキムキで筋肉質ってこともないですし、
みなさん体幹バランスが優れていたり足の使い方が上手いから登れるんです。

なので、ボルダリングはとにかく楽しんで登るのが一番ですね^^

それでは、素晴らしいボルダリングライフを!