こんにちは、トミーです。
フリークライミング歴は10年ほどで、アルパインクライミングもやります。
さて、今回のテーマは、八の字結び(エイトノット)の結び方です。
八の字結びは、クライミングをはじめる際、一番最初に覚えるべき結び方であり、クライミングにおいていつでも必ず使用する圧倒的に最重要な結び方ですので、クライミングをする上では絶対に避けては通れません。断言します。
そして、この八の字結びは、無意識に呼吸するレベルで結べるくらいにまでなっておく必要があります。
当記事では、その八の字結びの結び方を、これでもか!というくらいにふんだんに写真を使って解説していきます。
こういうのは、本当は動画が一番リアルに伝わると思うのですが、今はまだYouTubeチャンネルとかも立ち上げていないので・・・まずは静止画で解説してみたいと思います。
目次
八の字結び(エイトノット)の特徴と使用シーン
八の字結び(エイトノット)とは
以下の画像の結びの状態です。まずはこの形を覚えましょう。
八の字結び(エイトノット)の特徴
引っ張るほどに閉まって堅くなるので、基本的には解けることはありえない
クライミングにおいてロープの結び方は「命を守る技術」です。ですので、あらゆる外的要因や力学的な作用によって結びが解けてしまうことは絶対に起きてはいけません。
たとえば「蝶々結び」などは、緩みやすいし引っ張ったら簡単に解けてしまいますよね。なので蝶々結びはクライミングでは決して使用しないわけです。
この八の字結びでは、その形状が丸いので外部(=つまり、木・枝・岩など)との接触や摩擦などによる力学的作用を受けにくく、また、ロープが引っ張られるほどに結び目は堅く締まってゆきますので、解ける心配がないというわけです。
八の字結び(エイトノット)はどういうときに使うのか?
以下の2つのシーンで使用します。
- ハーネスにロープを固定するとき
- 懸垂下降の際、2本のロープの末端をつなぎ合わせるとき
しかしまずは、「ハーネスにロープを固定するときに使う」とだけ覚えておけばOKです。
八の字結び(エイトノット)の結び方【画像で解説】
まずは、直立した状態でロープをたらし、地面にロープの先端がちょうどつくくらいにして、肘を直角に曲げたあたりの高さの位置に上の写真のように輪っかをつくります。高さは105~110cmくらいの位置です。(身長172cm/ロープ径10mmの場合)
なお、ご使用のロープ径や、身長によって輪っかの位置はやや変わってくると思います。
結びの流れをわかりやすくするために、地面に置きました。まずはこのような状態になります。
ロープの上から交差させます。
つぎに、上から交差させたロープの先端を、今度はロープ本体の下からくぐらせます。
下からくぐらせたロープの先端をわっかに戻してきて、今度は上から輪っかに通します。
うぅーん、なんか、、画的に美しくないですね・・・すいません。汗
すると、このように8の字のダマができました。
ちなみに、もう一度俯瞰してみます。
8の字のダマの位置は、先端から105cmの位置です。
8の字のダマを、立った状態で手に持ちます。地上105cmの位置です。
ハーネスのタイインループに下から上へくぐらせます。
この際、「ビレイループ(=写真の真ん中の太いブルーの縦向きのループ)」に通してしまうという間違いを犯しがちですので要注意!
今度は8の字を逆からなぞりつつ穴に通します。
下側の穴に上から通し、上の穴を下から通します。
8の字の上の輪っかに沿わせながら、、下の穴に下からくぐらせます。
8の字の下の輪っかに沿わせながら、、、
また8の字の上の穴に、今度は上から通して、ひっぱって締めると八の字結びが完成!
次に、あまった末端は、ダブルフィッシャーマンズノットで末端処理をします。
2回くるくるとロープ本体に巻きつけて、、、
下から2つの輪っかにとおして締めればできあがり!
八の字結びの効率的な覚え方
とにかく、反復練習あるのみです
とにかく最初は型を覚えたら、無限に反復練習しましょう。
この練習は、たとえクライミングロープを持っていなくても、細引きとか、なにか紐的なものさえあれば、自宅でも練習できます。
たまにジムに行って登るときにしかやらない、というのでは、いつまで経っても覚えることはできません。
特に最初のうちは、完全に身体に染み込むまで、しつこく練習しましょう。
具体的には、この記事をみた後すぐに自分で試してみて、作れるようになったらまた解いて作ってみる。
これを10回反復しましょう。
そして、明日になったら、また仕事から帰ってきた後に10回八の字結びを作りましょう。
まずはこれを7日連続でやってみましょう。
そうすれば、かなり身体に染み込むはずです。
考えるより行動。習うより慣れろ。これが正解です。
効率的な覚え方というのは、結局これに尽きます。
というわけで、今回は以上です。
八の字結びを覚えたらならば、あなたは一気にクライマーへの階段を駆け上がれますよ!